ラスベガスの歴史が知れる!Atomic Museum(核実験博物館)に行ってみた
ラスベガスのストリップから東に行ったところにある、Atomic Museum(核実験博物館)について紹介しています。
Atomic Museum(核実験博物館)とは
ラスベガスを要するアメリカ合衆国ネバダ州は、1960年台まで核実験が行われて場所の一つでもあります。実験の多くは、地上で行われていたこともあり、ラスベガスからきのこ雲が見えることも日常茶飯事だったようです。その後、地上での核実験が禁止となり、実験場は地下に移動となりました。
いくら砂漠といっても、影響はすごかったでしょう
Atomic Museumでは、ネバダをはじめとしたアメリカ全土で行われてきた核実験の歴史と、開発の歴史を紹介しています。もちろんアメリカ側の考えで展示されていますので、日本で広島平和記念資料館に行ったことがある方は、見比べるような形で学べる内容となっています。
アクセス方法
ベラージオ、シーザーズパレス、ホースシューラスベガス、フラミンゴに面する、フラミンゴロードを、202番バスで東側に向かうと数駅で到着します。
現金をバスで直接支払った場合に1乗車2ドル。RideRTCのアプリですとミニマムで2時間券(6ドル)のみしか購入できません。
チケット購入
チケットは当日、ミュージアム内で購入が可能です。
- 大人:$29
- 子供(7-17歳):$15
- 子供(6歳以下):無料
- シニア(65歳以上):$27
展示内容について
はじめに、「SPY」のエリアから展示が始まります。外国の兵器や宇宙船に関する情報を入手するために使われた、機器が展示されています。
特に目を引くのが第二次世界大戦でナチス・ドイツが用いた「エニグマ」という暗号機です。
映画「イミテーション・ゲーム」でもお馴染みですよね。本物見れちゃいます。
続いて、原子爆弾開発プロジェクト「マンハッタン計画」の開始からの歴史を辿ったパネル展示がされています。
部屋の中央には、1945年7月に世界初の核爆発実験「トリニティ実験」で使用された「Gadget(ガジェット)」のレプリカがあります。
そして原爆投下後の長崎の写真。英語で「ATOMIC FILED」と書かれています。
こちらのエリアを見終えたら、一度ロビーに出た後に、チケットカウンターの右の辺りから次の展示内容へ進みます。
真横には1945年8月9日に長崎に落とされた原子力爆弾「Fat Man」の実物大模型があります。
続く中には、広島・長崎に関するパネルもありました。
そこまでガッツリ触れられている訳ではなく、あくまで大きな歴史の流れの1部として紹介されています。
地上(海の上等)での大気圏での核実験は1962年まで行われていたそうです。
それまでは、ラスベガスのストリップからも、きのこ雲が確認できるような日常でした。
繁栄を突き進んだラスベガスの裏では、こんな動きがあったなんて、ここに来るまで知ることはありませんでした。
1963年以降、核実験は地下で行われるようになります。
展示内容も、地下実験場に移り変わっていきます。
そして、展示は現代へ。現在でも核を保有するアメリカの核ミサイル(B61)のレプリカ。また、アメリカの核実験施設、核廃棄物の貯蔵施設、ミサイル工場がマップで確認できました。
ネバダ、ニューメキシコ州はやはり多いですね
一味違ったラスベガス観光におすすめ
眠らない街ラスベガスですが、午前中などはレストランなどは閉まっていて、人も少なく閑散としていることが多いです。ぜひ旅行に行った際には、空いた昼のタイミングで訪れてみると良いと思います。
世界唯一の被爆国として、Atomic Museumの展示内容は、日本とも切っては切れないものであることは間違いありません。外側からも内側からも物事を見ること、知ることは大切なことだと改めて感じれる場所でした。